『グランカンタンテ』

グランカンタンテ

 ショーは藤井先生です。みきちぐ・マイケル・こりらちゃんの3人で始まるのがありがちでいい!この演出好き。オープニングの布演出も同じくらいありがちだけど、布がはける様子が見えないと意味ないのではないか? 

【ボニータ】

おそるべし場面です。すべてを把握するのはBlu-rayを何年見ても無理かもしれません。

スポットを浴びてせりあがる琴ちゃん。ひええ~~カッコいい~~。横の男役が威勢よく掛け声をかけてくれる中、帽子をとり、ジャケットをガバッと脱ぎ、リボンを解いて振り向くと、胸元が大胆に開いております。アカンと思ったら中にV襟のラメシャツを着てて、揺れるリボンとともにセクシーさを高めています。芸達者な琴ちゃん。若いころから大人を演じることも実力で補ってきましたが、年齢と経験も追いついてきた今、ついにここで本物の色気を全面開放しました。

そこへやってくるのが、星組きっての美女・はるこ姉さん。熟女の色気が最高潮に達し、もはや存在が18禁レベルです。かつての豆狸をこんな色男にしたはるこ姉。お世話になりました。めくるめく熱い思い出(違)に浸っている密会現場に後ろから現れる嫁。これがすごい迫力です。ウロコ感のある総ラメの限界まで切れ込んだドレスで、片方に結い上げた髪型に浅黒いメイクがすでに迫力満点です。「嫁は私やオラオラオラオラアア」と足早に登場しますが、「あんた、そこで何してんのん」とメンチ切ってる表情がたまらない。超長い脚をズバッと蹴り上げて「浮気は許さんでえ!」と威嚇し、礼真琴をひれ伏させる舞空瞳、最高。いや、すべて演出なんですが、それがハマるのがすごいじゃないですか。背後でも白妙なっちゃんが男前に踊ってたり、こりらちゃんがかわいく登場したり、せっかく琴ちゃんが「ファイアー」とか言ったり、キレッキレに踊ってるのに、情報量が多すぎてなかなか入ってきません。

 えーっと、とりあえずこの人たち、ルーチェとアンジェリークだっけ・・・。

全国ツアーの「グランカンタンテ」

ショーは、大劇場に引き続き『グランカンタンテ』です。

 個人的には「フツ―」って印象だったショーなのですが、主題歌はここにきてかなりハマってきました。なにがたまらないって、あの琴ちゃんのこなれ感、余裕かまし感というのでしょうか。どの場面もそうなんですが、大劇場公演ではまだ全身にちゃんと力が入ってるのに、公演を重ねてくると力が抜けてきて、東宝の最後にいけばいくほど妙に色っぽくなってくるんです。前公演の『paradiso』など最たるもので、ほとんど踊ってないじゃないですか! あんなに変わるなんて詐欺です! キーー(悔しいらしい)今回も「エスパーニャ、歌え歌え、エスパーニャ、踊れ踊れ」あたりの振りや歌い方がたまらんセクシーになってました。でも普通の人が見たら、どこがちゃうねんって感じかと思われます、すみません笑。

一人でひそかに悶絶してたら、そういえばありちゃんも新加入してたと思い出し、あわててチェック。やっぱり形が違う! ありちゃん、なこちゃん、琴ちゃんが並んで踊ると、めちゃくちゃカッコええ~~~~!!!なんちゅう贅沢さよ(泣)ちょっと目線を広角にしてせおっちまで入れてみると(笑)いつも首が前のめりになっているのはなぜなのか。でも許してほしい。せおっちだから。

【ボニータ】

 そして、かっこよすぎて非常にけしからん『ボニータ』です。すべてを把握するのはBlu-rayを何年見ても無理かもしれません。

スポットを浴びて浮かび上がる琴ちゃん。横の男役たちの掛け声もいい。えりちゃんの叫びが「消えろTHE婆さん」に聞こえると何かで読んで以来、本当にもうそれにしか聞こえない。帽子をとり、ジャケットをガバッと脱ぎ、リボンを解いてニヤリと振り向くと、大胆に開いた胸元の中にはV襟の黒いラメシャツを着てて、セクシーに次ぐセクシー。芸達者な琴ちゃん。若いころから大人を演じることも実力で補ってきましたが、年齢と経験も追いついてきた今、ついにここで本物の色気を全面開放しました。

大劇場では、そこへやってくるのが星組きっての美女・はるこ姉さん。熟女のお色気が最高潮に達し、もはや存在が18禁レベルです。かつての豆狸をこんな色男にしたはるこ姉。お世話になりました。めくるめく熱い思い出(違)に浸っている密会現場に後ろから現れる嫁。これがすごい迫力です。ウロコ感のある総ラメの限界まで切れ込んだドレスで、片方に結い上げた髪型に浅黒いメイクで「嫁は私やオラオラオラオラアア」と足早に登場しますが、「あんた、そこで何してんのん」とメンチ切ってる表情がたまらない。超長い脚をズバッと蹴り上げて「浮気は許さへんでえ」と威嚇し、礼真琴をひれ伏させる舞空瞳、最高です。背後で白妙なっちゃんが男前に踊ってたり、こりらちゃんがかわいく登場したり、せっかく琴ちゃんが「ファイアー」とか叫んだり、キレッキレに踊ってるのに、情報量が多すぎてなかなか入ってきません。もうあっちでこっちでカッコよくて混乱してるうちに終わる、それがボニータ。

そして全ツ。熟女はるこ姉は退団してしまったので、フレッシュ彩園ひなちゃんが代わりをつとめることになりました。背の高いサバサバした子というイメージしか持っていませんでしたが、さてどうなるか。今回は琴ちゃんがまさかのサラサラヘアで意表を突き、ヲタクが撃沈している間に、ひなちゃん登場。これがスタイル抜群の美女でダンスもキレキレかつ大胆で超絶セクシー、派遣で来た年下美人OLの、既婚者なんて気にしない濃厚誘惑に、琴ちゃんハッスルファイアー状態に。しかし、なこちゃんは今回なぜかちょっと笑顔だったのです。それはおかしいと思う。いや、まだ全然見てないので確定できませんが、ここはもうはっきり「殺伐」としてほしい。せめて脚を蹴り上げるまでは、礼真琴憎しぐらいの気持ちをもって挑んでほしい。それがボニータ。

北海道「ボニータ」報告です。なこちゃんはたしかに笑顔でしたが、ちょっと上からな感じで、なるほどと腑に落ちました。「あなた、私に抗えるの?」的な感じで、どんな美人派遣OLが来ようとも、結局この男は私の魅力に屈するのだと。琴ちゃんがもうどんなにシャカリキになって踊っても関係ない。圧倒的最強嫁。それがボニータ。

【中詰めなど】

この後、大劇場ではキワミシンのキラキラ銀橋で、出オチ感半端なかったのですが、ありちゃんにバトンタッチ。歌も伸びやかでダンスもキレキレで一気に目の覚めるシーンに変わっております。ところでうちのパパがキワミシンのマジファンになってしまいました。とてもカッコいいし、あのキラズコ具合がたまらないそうです。

古い作品のメドレーなど、個人的にはあまり盛り上がらないコーナー(オイ)。ありちゃんが白カルメンに女装して琴ちゃんとデュエットダンスを踊りますが、デカすぎて怖いです。あがちんの赤カルメンと対抗できそうです。

中詰めから琴ちゃんの衣装がかわり、なこちゃんは赤いダルマ姿。腰の布がジャマですが、あれは琴ちゃんを公開処刑しないためにあるんだと思う(オイ)

せおっち・琴ちゃん・なこちゃんの3人が残って銀橋で踊って、それぞれ叫びながら去る場面がありますが、そこで方言アドリブが入ります。大阪ではこんな感じだったみたいです。めちゃくちゃ面白い!

・せお「邪魔するで」なこ「邪魔するなら帰ってェ」こと「ほな帰るわァ(イケボ)」

・せお「なんでやねん」なこ「どないやねん」こと「何がやねん (イケボ)

・せお「まいど」なこ「おおきに」こと「めっちゃ好っきゃねん(イケボ)」

・せお「ごめんやっしゃ」なこ「おくれやっしゃ」

こと「ごめんやっしゃおくれやっしゃごめんやっしゃ(早口イケボ)」(吉本新喜劇より)

・せお「なんてこった」

・なこ「パンナコッタ」

・こと「許してやったらどうや(イケボ)」(吉本新喜劇より)

【闘牛士と雌牛せおっち】

 天寿さんが歌ってた部分がありちゃんのソロに変わります。

そして幕が上がると、琴ちゃんが赤い闘牛士に変身してるのに毎回驚きます。早過ぎん? 

髪をぴったりと撫でつけた頭が丸っこくて、ピンクのタイツもあいまって、毎回「小さくてカワイッ」と思ってしまう。あ、私は琴ちゃんが小さいことはまったく気にしていませんが(気にしとるやんけ)、せめて紺色ベースにすればよかったのに(赤やから舞台に映えるんです)

ぴょんぴょん飛び跳ねる琴ちゃんに、迫る雌牛せおっち。むちゃくちゃ女らしい体型です。VERDADでも好評だったやけにしっくりとくる2人のダンスで琴ちゃん絶命。

【フィナーレへ】

 オンブラからみんなに囲まれ系は藤井先生おなじみの演出。なこちゃんのソロダンスの歌は、大劇場での美穂さんパートが白妙なっちゃんなのがうれしい。なっちゃんの声はあまりにも独特で、ただ上手というだけでは片づけられない、美穂さん的な芸術性があるため、将来はぜひ専科に行って長期にわたって活躍してほしいです。

なこちゃんが「彼氏のジャケット借りてきました」スタイルで男役と踊ったり、その後、琴ちゃん中心で男役の群舞もありますが、振付がやっつけ仕事みたいで、いずれも簡単すぎて物足りない。その後のデュエットダンスもしかり。御織先生はもういいかな~。

 ところで、デュエットダンスの際、琴ちゃんが自分のイヤーカフとおそろいのイヤリングをなこちゃんにプレゼントしたそうです。いちいち萌えますね。

 琴ちゃんがトップになってから、フィナーレの男役群舞がイケてないのはなぜなのか。次こそ若い外部の男性振付家に、めっちゃ激しいのをお願いしたいものです。そしてそうなるとデュエットダンスはロマンチックなやつがいい。ことなこといえばカミソリデュエットが有名で、私も大好物ですが、でも一番好きなのは琴ちゃん2番手時代の『風と少女』です。初めて2人が踊ったのが、あまりに美しすぎて衝撃的で、今でも忘れられないから。

 次の大劇場公演の原作「斜陽の国のルスダン」を読んでみましたが、むちゃくちゃ感動しました。よくぞこんな宝塚にぴったりの作品を、よくぞこんな琴ちゃんにハマりそうな作品を探してきたねと、感心しました。もはや駄作にしようがありません。

それが逆に怖いんちゃうかと次の公演にビビりつつ、満足度の高い全ツ公演でした。

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