宙組『エリザベート』&新人公演

花組エリザの記憶もまだ残っている状態での宙組上演。

なかなか厳しい船出だったかもしれません。

しかし、まあさまラブの私はおおむね楽しめました。

【まあさまトート】

まずプログラムが素晴らしい!

モード系トートが美しすぎます。

舞台のまあさまは、全日本丸顔大賞受賞。

もっとデーモン小暮ばりにメイク濃くするか

顔周りに髪を集めたらいいのにと思いました。

歌は…すごく歌えてるところと、声をつぶしてるの?と

思わせるようなところが交互にやってくる感じで、

酔いしれるとは言い難い。

最後のダンスや1幕の終わりなど、

歌い上げる部分はきっちり仕上げてますが

ほかはまだまだこれから変化していくのかなあ。

もともとまあさまはド音痴で、

それが歌える枠にいれてもいいくらいになった

「飛躍ジェンヌ」だと思いますが、

トートの曲のような難しいものはさすがにしんどいんでしょうね。

しかし、たたずまいが本当にカッコいい!

手足が長くて顔が小さくて、奇跡のスタイルです。

ダンサーゆえか、ただ歩くだけでも、

ちょっとしたポーズでもごく自然に決まってて、

ストレートのロングヘアの去っていく後ろ姿とか

しびれるほどにカッコいい(好きなので、だいぶ割り増し感アリ)

私の中で描いていたトートの理想像にもっとも近いルックスかも。

みりおちゃんはやっぱりどうみても

「可愛い黒天使リーダー」にしか見えなかったので

「これこれ!これよぅ!」とベニーカメレオンになった気分でした。

フランツに開けてくれと言われて

拒絶したシシイを誘惑しに来るところなんてひどい。

色気を全身からはちみつのようにボトボトしたたらせながら

長い手足で芸術的にポーズ決めつつ「行こうよ~」などと迫られ

なぜ、シシイは黄泉の世界に即効でついていかないのか、

理解に苦しみます。

その後も何度となくトートを拒絶するシシイが

変人に見えて仕方ありませんでした。

ここで一つ思い出す。

花組エリザで、なぜシシイはあんな切なく歌うフランツに対し

扉を開けてあげないのか不思議でたまりませんでした。

帰っておいでと繰り返し、爺様になってまで切なく懇願してくれる

あんな素敵な旦那様のもとで幸せになれないシシイが

変人に見えて仕方なかったことを…。

まあさまの華麗なダンスは、その余裕感にあると思います。

琴ちゃんのようにビートがきいてるわけでなく

みっさまのように高貴なお手本でもない。

でも、どこか鼻歌交じりに踊ってるような余裕感。

ほかの人がジタバタ必死に体を動かしている横で

「どうだい?子猫ちゃん」とでも言ってそうな軽いダンス。

エリザのフィナーレの男役群舞に入るところのトートのダンスが

あんなにカッコいいものだとは知りませんでした

(いつもと同じダンスです)

去り際に投げキッスまでするチャラトートに、

心の中で「キャー――」と絶叫。

まあさまの黒燕尾は、みっちゃんの次に素晴らしいと思っていますが

トートダンスも素敵でした。

まあさまの「動き」を見るためだけに、もう一度見に行きたいくらいです。

【真風フランツ】

金髪皇太子、本当に美しい。

あまりのイケメンに、性別詐称疑惑さえ沸いてしまう。

真風が女性とか、ありえん。もったいない!!!

そして完璧なまでのマザコン感(笑)

優しすぎて頼りなすぎて、もうどうしようもない(笑)

歌も上達して、ちゃんと歌えてたと思います。

しかし、軽い。役作りがとても軽く見えました。

ちっちゃいときから集中力があまり感じられない人でしたが

ぼーっとした表情に見える瞬間がとても多い。

フランツは出番がそれほど多くないので、

要所要所で締めて行かないと、印象に残らなくなってしまいます。

シシイが「エーヤン、ハンガリー」と叫んだ時、

マダムヴォルフ登場、ルドルフの棺前。

シシイに「私の人生は私のもの」と言われた瞬間、

どこもフランツの困惑が「切実には」伝わってきませんでした。

いつも自信なさげなところも、

最近はなくなってきたなあと思ってたのですが

フランツの優柔不断感が相まって、

また顔をのぞかせてたように思います。

おかげで最後の審判のシーンなんて、トートの圧倒的勝利でした。

どうしてもみっちゃんと比べてしまうので、

その点はよけいに厳しかったです。

【愛月ルキーニ】

今回、最も不安な人でしたが、意外にもそこそこ歌えてました。

相当特訓したんだと思われます。

スタイルもいいし、ビジュアルはめちゃめちゃかっこよかったです。

鼻の下が長いのが、飛鳥裕さん&寺島しのぶ感を高めていましたが

それも髭でカバー。黒いパーマヘアも大成功です。

ただ、いかんせん声が美しくない。致命傷です。

途中から慣れてきたので、一緒に存在感もなくなっていきました。

こちらもだいもんを思い出してしまうので、厳しかったなあ~

新人公演の和希そらちゃんがすごいことになるのではと

そっちの方が期待です。黒天使のメイクも素敵です。

チケ流で買ってでも行こうと思ってます。

【せーこゾフィー】

想像通りの上手さで、文句なしに今回一番の人でした。

本当の歌うまは、よけいな雑念に左右されずに

素直に物語に気持ちが入らされるんですよね。

花組エリザは、このレベルがメインキャストだったんだよな~…。

【みりおんシシイ】

歌うまで期待がかかりました。

どうしても老け顔なので1幕は入り込みにくかったですが

後半になるにつれ本領発揮です。

もう少しメイクが愛らしくならんものかなあ。

あと、一幕終わりの王妃の気品はイマイチ感じられなかった。

これは仕方ないものか。

【ずんルドルフ】

普通。

横顔のフォルムがコマちゃんに見えて仕方ない。

エリザマニアの私としては、出番が少なくてインパクト大の

ルドルフは最重要キャストです。

タータンやゆみこちゃん級の歌手を求めてしまうので、

なかなか厳しいです。

【3人衆】

あっきー、老けてる。

りく、汗だく。

春瀬、声が愛月以上にひどい。

【マダムヴォルフ】

若くて美しいのは初めてじゃないですか?

そういう新鮮さがありましたね。

歌は地声なのでいつもみたいなハラハラ感はありませんが

上手いわけではない。

うららちゃん、もう路線落ちかもしれませんが

「翼ある人々」は本当に素晴らしかったので辞めてはほしくない。

「未亡人専科」かなんかで今後も頑張ってほしいです。

あと、タチアナはダイナマイトじゃなかったし

マデレーネは加藤サリでした。

【ウィンディッシュ嬢】

われらがモンチ。ものすごくモンチだった(笑)

満面の笑顔~怒り~呆けた喜び、みたいな動きがよく表れていました。

でもまだ若干、知性が残ってる感じ。もうちょい頑張れるはず。

演出が、私が一番好きな「扇の交換」に戻っててうれしい。

扇を広げながら気高い王妃を演じ、晴れやかなモンチの表情と

自由に生きられないみりおんの歌の切なさが相乗効果となって、

このシーンにおける正しい感動の涙が出そうになりました。

【まどか子ルド】

めっちゃかわいいいいいいいーーーー(絶叫)

娘役のまどかちゃんは、ロリすぎてあまり得意ではないのですが

子ルドはめちゃめちゃ可愛かったです。

サイズ的にも歌唱力もイメージばっちり。

花組が黒歴史だっただけに、本当によかった(爆)

【エーヤンの歌手】

めっちゃうまいです。びっくりしました。

新人公演でトートやるんですね。ますます見たくなりました。

でも顔面はかなり放送事故かもしれません(爆)

だいたいこんな感じでしょうか。

とにかくまあさまが素敵でした。

まあさまの彼女になろうなんておこがましいことは思いませんが

取り巻きの一人になってキャーキャー言いたいです。

「君、よく見るね」とか、たまに冷たく微笑んでもらえたら十分です。

一言で言うと「プレイボーイの香りたちこめるトート」でした。

【新人公演】

新人公演をわざわざ見に行きたいと思うのって、よっぽどです。

チケも入手困難なので、ものすごいエネルギーが必要。

でも、この公演はどうしても見たかった。

なにより和希そらちゃんがルキーニをやるというのが見逃せない。

そらちゃんはみっさまのDSに出てから注目してますが

顔がもんちをガキ大将にしたようで、路線という感じではない。

歌はまあまあかなあというイメージでしたが、

最近は、歌うまゾーンに入ってきた?と思わせる上達ぶり。

さらによく見てみたら、ダンスが琴ちゃん系だった!

これはなにがなんでも見てみたい。

そして、ゆいなちゃんがマデレーネだし、と思ってたら

トートをやる瑠風さんが、

エーアンの歌手の一節だけで「おお!」と思わせたので、

さぞやすごいんじゃないかという期待。

友会で当たった桜華のSS席を交換に出して無事げっと。

【トート】

期待しすぎてたせいか、うーん…。声が高いのかな。

あと、顔がキタロウに見えてどうしようもなかった(爆)

愛月さんにも共通する「鼻の下長い族」です。

【シシイ】

まどかちゃん、本公演の子ルドが死ぬほどかわいいのですが

普通のヒロインとしては実は苦手でした。

あまりにもロリすぎるのと、

ずんちゃんの相手役、真風さんの相手役で、2役続いて

こにくたらしい役だったので、そのイメージがついてしまったという

彼女のせいじゃないのですが・・・。

しかし、シシイはよかった!

これだけできたら十分だと思う。感情移入できたし、泣けました。

これで苦手意識がなくなったかも。

【ルキーニ】

すごかった!ルックスも野性味あふれる超イケメン。

役に入り込みまくって迫力満点。濃いのなんの。

まるでウスターソースをストレートで飲まされる気分。

歌もなかなか歌えてましたし、動きがシャープで自由自在。

やばいよやばいよ。明日から愛月さん、出られないよ。

歌の説得力という点ではまだまだかないませんが

だいもんに勝るとも劣らない迫力でした。

ついでに、長として最後にした挨拶が

「トップスター?」と思えるほどの慣れ感。

何者なのか、和希そら。

【フランツ】

上手かった~。

誰がやってるのか知らなくて、「誰?この人誰?」って

思わず必死になってしまいましたよ。

るいまきせ…歌が上手いらしいというイメージだけでしたが

こんなにうまいとは驚きです。

見た目はそんなイケメンではないですが、

フランツの抑えた演技と切ない歌声が非常にすばらしい。

みっちゃんを思い出させるアプローチでした。

絶対、参考にしたと思います。

【ルドルフ】

顔が長くてまさおに似てました。

歌もまあ普通な感じで、いかにも「これから売り出しまーす」みたいな感じの人でした。

でも「皇太子の名はルドルフ!」って叫んだ人の方が

私はイケメンだと思いました。

【子ルドルフ】

ママ友かと思いました。

軽く放送事故的な…(爆)

【ゾフィー】

上手かったー!

粗削りで若いですが、ビブラートに迫力があって聞かせます。

すごく良かったと思います。

カフェのみなさんも、ずっこけるほど下手な人がいなくて

全体的に上手いんです。びっくりしました。

見ててずっと「うわわわレベル高い、めちゃ高い」って

心の中で叫びまくってました。

でも肝心のトートが期待値高すぎたせいか

あそこがもうちょっと良ければ

伝説の新公になったんじゃないでしょうか。

やっぱトートって難しいんですね。

12日に本公演見に行きます。

早くまあさまにうっとりさせられた~~~い!

と、激しく盛り上がってしまいました。

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